生まれてこの方、貯金というものを忌み嫌い、あるならあるだけの金を使って生きてきましたが、最近物欲という物欲が消え失せ、ほとんど買い物をしなくなった結果、人生で初めて、ちょっとずつですがお金が溜まるという怪現象が起きつつあります。
車持ってないしゴルフしないし、美味しい飯と酒は大好きだけどそんな何万もする店はそう行かない(というか東京いたらほぼ毎日だり半で会食)、20代で死ぬほど合コンしたし今更キャバクラで頭悪いおねーちゃんと頭悪い話したくない、バンとお金使うのは仲の良い後輩や社員に飯おごるくらい、となると、少しずつ貯蓄ができつつあります。これ、一見喜ぶべき事のようですが、個人的にはどことなく悲しく、物寂しい気持ちになっております。
思い返せば小学生の頃、プラモデルやゲームソフトが欲しくて欲しくて、悶絶するぐらい欲しくて、もう本当に憤死しそうでした。あんな強烈な、マグマのように沸き立つ物欲は、大人になるともう2度と味わえないのだと思います。
もう37歳、まだ37歳。三流は金を残す、二流は事業を残す、一流は人を残すと申します。人を残すことに命を燃やしたいと考える、今日この頃です。