先週、防衛大学校時代の同期と、だり半でサシ飲みして来ました。私が2001年の晩秋に横須賀の防大を去って以来、会うのはゆうに16年ぶり。正直、どんなクライアントとの会食よりドキドキしたし、どんなピンアポ(失敬)よりウキウキしました。
16年ぶりに会った同期は昔とまったく変わっておらず、気さくなナイスガイでした。「お互いあんまり変わってないな」と笑いましたが、彼の職掌や、その肩にかかる責任は、16年前とは大きく変わっていました。彼のいまの階級は「三等陸佐」、幹部自衛官の中でも中堅、部隊であれば100人以上の隊員の命を預かり。指揮統率する立場です。
↓押しも押されぬ中堅幹部
↓帽子のつばもどんどんゴージャスに。
偉くなるたび、責任も大きくなります。下は高校出たてから上は自分より一回り以上も歳上まで、年齢も考えもバラバラな隊員をひとつにまとめ、感化し、指揮することは、想像を絶する苦労だと思います。
彼はまもなく、目黒にある幹部学校を卒業します。幹部学校とは、陸上自衛隊の最高教育機関、昔でいう陸軍大学校です。防衛大出身者でも入校は難しく、試験へのチャレンジは人生において4回までと定められています。ここの指揮幕僚課程(CGS)を卒業する事で、高級幹部への道が開かれるのです。気さくに笑う同期ですが、彼は一番きつい普通科(歩兵科)に所属し、幹部レンジャー、そしてCGS。たぶんすごい努力をしたんだなと内心感激するとともに、自分には絶対無理だと思いました。(私が防大を去った経緯はこちらを参照)
しかしながら、道は違えど、私も商売を通じで日本のために尽くしたいと、思いを新たにいたしました。