今年から、台中をホームとする台湾プロ野球随一の人気球団、中信兄弟(ブラザーズ)にスポンサードを始めました。

どーんと「樂吃購!日本」。
「いろんな広告出稿先を検討した結果、台湾野球に行き着いた」と言いたいところですが、逆です。
わたくし事ながら、私は中信兄弟のファンです。だからこれは、前から押していた球団に、市場の数字を確認した上で、会社としてスポンサーに入りました。

うーーん、絶景。
はい、そうです。まさに完全なる公私混同・・・・
ではありません!
まず数字を見てください
CPBLの年間総観客数。
- 2012年:58万3,805人(1試合平均2,433人)
- 2023年:180万130人(同6,000人)
- 2025年:373万4,429人(同10,373人)

13年で6倍以上。しかも伸びが加速しています。
「最近、台湾野球って人気あるらしいね」と言っているレベルの話ではもうありません。市場の規模感そのものが変わっています。
なぜいま伸びているか
理由はいくつか重なっています。
そもそも、日台の野球における縁は深い。
2013年WBC、東京ドームで行われた日本対台湾戦は今でも語り継がれています。延長の末4対3で日本が勝利した直後、マウンド付近に集まった台湾選手たちが観客席に向かって深々とお辞儀をした。東日本大震災への感謝を示した日本のファンと、それに応えた台湾選手たち。
その光景はテレビやSNSで瞬く間に広まり、「WBC史上最も感動的な場面」と呼ばれました。この試合の台湾国内の平均視聴率は15.47%、台湾のケーブルテレビ放送史上最高を記録し、2,300万人の総人口のうち約1,200万人が観戦したとされています。野球が、日台の感情をつないだ瞬間でした。
その後、CPBLは球団経営の近代化、演出とチア文化の定着を進め、着実に地力をつけていきました。
台北ドームも、その象徴的な存在です。構想から30年、2012年の着工後も市と建設会社の対立で工事が全面停止するなど紆余曲折を経て、2023年12月にようやく開業しました。収容4万人、天井高74.5メートルはアジア最大規模。「ようやくできた」という台湾ファンの感慨は、相当なものだったと思います。
そして2024年11月、プレミア12で台湾代表が日本を4対0で破って初優勝しました。
2026年WBCでも、台湾の熱量は東京で可視化されました。私自身、3月5日の開幕戦、台湾対オーストラリアを東京ドームで現場観戦しました。平日の昼間にもかかわらず超満員。水道橋の駅を降りた瞬間から、いたるところで台湾華語が飛び交っていて、「ここは台北か」と思うほどでした。

今の盛り上がりは、長い冬を抜けた先の伸びです。一過性の数字ではありません。
中信ブラザーズでなくてならない
なぜなら、私のご贔屓球団だから!
もちろんそれもあります。
ただ、際たる理由は、集客力が圧倒的なこと。
日本のNPBで言うなら、巨人と阪神を、足して2で割らない球団(言い過ぎか?w)

リーグの中でも特に人気があり、熱量がある。歴史もある。球団を取り巻く空気に厚みがあります。
日本との縁も深い球団です。
元阪神の林威助選手が2014年から中信でプレーし、後に監督としてリーグ連覇を達成しました。その林監督が招いたのが、同じく阪神OBの平野恵一コーチ。その平野さんが2024年に監督へ昇格し、就任1年目で台湾シリーズ制覇という快挙を成し遂げました。日本人監督の優勝は28年ぶり4人目です。
チアリーダーチーム「Passion Sisters」のチュンチュン(峮峮)も、日本に台湾チアブームを起こした一人として知られています。写真集の日本版を出し、ももいろ歌合戦にも出演しました。プレミア12の東京ドームにも来場し、SNSでも話題になりました。
球団として、日本との接点がとても多い。
広告の本質は、露出ではなく「場の選択」です
数字だけ追っても広告は弱いです。
本当に効くのは、その市場でいま何が人の感情を動かしているかを見極めて、そこに顔を出すことです。
台湾でいま何が熱いか。人がどこに集まり、何に熱狂しているか。そこを見ると、台湾プロ野球、中でも中信兄弟はかなり強い場所にいます。

↑ダグアウト前も掲出してます。
台湾だけを13年、深掘りする訪日メディアとして
いまインバウンドメディアは本当に増えました。
ただ、その多くは「グローバル向け」です。英語・中国語・韓国語・タイ語と全方位で情報を出している。もちろんそれは、それぞれの戦略。
いっぽう当社「樂吃購!日本」は、台湾という人口2,300万人の市場だけを、13年にわたって深掘りしてきました。月間240万ユーザー、YouTube登録者約40万人、Facebookは100万人。外部資本ゼロで、台湾人の訪日需要をつくることだけに集中してきた会社です。
単なる情報発信メディアではありません。台湾人に寄り添うプラットフォームだと思っています。
日台をまたいで事業を展開する当社が、台湾でいま最も熱量のある場所のひとつにスポンサーとして入る。必然な判断です。
これまでも長きにわたり、日本の皆様に台湾プロ野球の魅力を知っていただくべく、日本でも色んな施策を打ってきました。


台湾プロ野球はいま、本当に面白い局面にあります。中信兄弟はその中心にいる。
私自身、日本と台湾をつなぐ大きなキーワードの一つとして、「野球」に大きな可能性を感じています。
今後は、プロ野球にとどまらず、小中学生の野球を通じた日台交流や、アマチュア野球の支援にも関わっていきます。
