最近、ありがたいことに色んな日本のお客様が弊社台湾オフィスを訪ねて下さいます。
「今度、台湾に出張するのでお時間あればぜひお会いしたいです」
とおっしゃってくださいます。
本当に、大変ありがたいことです。
ただ!!!すいません若輩が生意気なこというのは承知の上で書きますが、中にはおいでいただく目的が曖昧な場合も少なくありません。特に多いのが….
「表敬訪問させてください」
といったもの。
ウチは別に表敬されるような立派な会社ではありませんし、大変ありがたいのですがそういった場合せっかくおいでいただいても話題に困ってしまいます。用事もないのに来られても….。
「情報交換させてください」
これも多いです。
「情報交換させてください」
ウチは別にソチラから欲しい情報は無いんですが…..。
で、結局むこうから一方的に質問攻めにされ、それまでこっちが汗を流して得た情報・経験をタダで吸い取られて終わり、というパターン。
別名「おしえて君」。
どちらの場合も結局のところ時間のムダになってしまうだけなので、訪問目的の曖昧な訪問は、依頼いただくと一応承諾するのですが「なんだかなぁ」という一抹の不満が拭えずにおりました。
が、今になってそれは過ちだったと痛感しております!!!
最近知ったのですがジャパネットたかた創業者の高田前社長は、どんな用事で来るゲストでも分け隔てなく全力で歓待したそうです。
強力な販売力を持つジャパネットに自社製品を売り込みたい企業は日本中に数多とあり、その担当者が陸続と高田氏を訪ねてきます。中には全く売れそうもない商品もあったかと思いますが、高田氏は分け隔てなく「よくぞ、わざわざ佐世保までおいでくださいました」と手厚くもてなしたそうです。
中国の故事に曰く
「周公、一沐に三度髪を握り、一飯に三度哺(ほ)を吐く」
哺(ほ)ってのは口に入れた食べ物のことです。
名君・賢侯として名高い周公のもとには、一日中彼の元を尋ねる者が後をたたなかった。しかし周公は髪を洗うときには3度も途中で手を止めて訪問者を歓待し、食事の最中にも3回も途中で食べるのを止めて、ひっきりなしに訪れる客をもてなした。
高田社長や周公のように徳のある人の元には、自然と人も集まってくるものです。
桃李もの言わざれども下自ら蹊を成す
とも言います。
用事のない訪問ぐらいでブツクサ言ってるようでは、人は集まらないと痛感しました。
徳操を養う修行はつづく….。