日頃、ありがたいことにたくさんの問い合わせをいただきます。しかし当社は社名にもあるようメディア運営を生業とする会社なので、ご希望に沿えない場合もございます。例えば台湾進出コンサルティングの御相談などは、基本的に知己のある台湾現地コンサルティング会社をご紹介させていただいてます。ただ、「ウチはコンサルなんてやってないから、ヨソ行ってくんな!」なんて、決して申しません。せっかく当社台湾本社に足を運んでいただいた会社様には、わが管見をもとに、できる限りの情報提供をさせていただいております(なかなかタイミングが合わず、不在にしており申し訳ございません…)
本来、そのようなボランティアでの情報提供やノウハウの共有は、ウチに取って何の得もないのですが、ぼくは可能な限り協力するようにしています。
それは、海外に出たら日本人はみな助け合うべきだ、と思っているからです。
確かに、台湾はじめ主要国には、日本人同士の互助組織・団体がすでにたくさんあります。しかしながら、少なくともぼくが見た・体験した限りでは、本当の意味での互助組織はとても少ないです。たいていの場合、その国の日本人コミュニティの「重鎮」みたいな人が若い人に偉そうに説教をし、その国に住んで長い人が幅を利かせる(そのくせ会計は割り勘w)という、これからその国で頑張ろうという人にとって何のメリットもない組織だからです。
いっぽう華僑というのは世界中の主要都市にネットワークがあると言いますが、彼らのすごいところは、そのコミュニティの「重鎮」はじめさまざまな「先輩」が、中国からハダカ一貫でやって来た若者の面倒をあれこれと見てあげるところです。住むところから就職の斡旋(それが当の若者にとって幸せな職場か否かまず置いておき…w)まで、一通り面倒を見ます。
少なくとも、数ヶ月に1回飲み会を開き、新参者に偉そうに説教をしたり、先輩風を吹かせるだけ(そのくせ割り勘)のうわっつらの互助組織とは結びつきが違います。
異国で強固な結びつきを構築する中国人に比べ、日本人は海外に出てもお互いいがみ合ったり、足を引っ張りあったりしているような気がします。台湾でも色んな同邦人の悪口を聞きますので、まぁぼくも言われてるんだろうなと思ったり..w
たまに例会で酒を飲むだけでなく、もっとお互いが日常的・長期的に助け合い、高め合い、その国を目指す新参者・若者にとってメリットの多い組織が形成されて欲しいものです。